「感じのいい人」が絶対に言わない“無意識ワード”・ワースト1
Contents
たった一言で「信頼される人」と「距離を置かれる人」が分かれる理由
家族や友人との会話の中で、
「そんなつもりじゃなかったのに…」
相手がムッとした経験、ありませんか?
実は、人の印象はたった一言でガラッと変わります。
しかも本人は悪気ゼロ。
でも、脳の仕組み上
「感じの悪い人」
になってしまう言葉があるんです。
そのワースト1が──
「でも、さ…」
無意識の「でも」は、相手の脳に“拒絶反応”を起こす
たとえば、友達が「最近、料理が楽しくなってきたの!」と話したとき、
つい「でも、それ毎日だと大変でしょ」と言っていませんか?
この「でも」には、相手の脳が「否定された」と感じる不思議な力があります。
脳科学的に見ると、「でも」という言葉を聞いた瞬間、
脳の“防衛本能をつかさどる扁桃体”が反応し、
無意識に「この人、味方じゃないかも」と判断してしまうのです。
つまり、「でも」は相手の心のドアをスッと閉じさせてしまう合図。
家族仲が悪くなるのも、“会話の癖”が原因かも
家族間のすれ違いも、この「でも」が原因のことが多いんです。
たとえば、
子どもが
「今日のテスト、頑張ったよ!」
と言っても、
「でも、前より点数下がったね」
と返してしまう。
夫が
「今日は早く帰れそう」と言っても、
「でも、また急に残業になるんじゃない?」
とつい言ってしまう。
本人は悪気なく、
「現実的に話してるだけ」
「励ましたつもり」なのに、
相手の脳は
“ダメ出しされた”
と感じてしまうんです。
感じのいい人は“相手の気持ち”を一度受けとめる
感じのいい人がしていることは、とてもシンプル。
まず「そうなんだね」と受けとめる。
そのあとに、自分の意見を足すだけ。
言い換え例:
✖「でも、それ大変じゃない?」
〇「そうなんだね!頑張ってるね。大変な時もあるでしょ?」
このように
“まず共感”を入れるだけで、
脳の反応が安心モードに変わります。
すると、相手の心もゆるみ、
会話があたたかくなるのです。
相談業・支援職の人ほど気をつけたい理由
コーチ・カウンセラー・セラピストなど、
「人の話を聴く仕事」の方は特に要注意。
クライアントは、
話を聴いてもらうことで「安心」したいと思っています。
そこに「でも、それって違うんじゃないですか?」と返すと、
脳が瞬時に「批判された」と感じて、
信頼関係が一気に冷えてしまうのです。
プロの聴き方とは、
「相手の世界をいったんまるごと受けとめてから、未来へ導く」こと。
“でも”の代わりに、
「そう感じているんですね」と言い換えるだけで、
クライアントの心はふっと軽くなります。
今日からできる!感じのいい人の3ステップ言い換え術
- まず「そうなんだね」と共感する
- 次に「なるほど」と受けとめる
- 最後に「じゃあ、どうしたい?」と未来形でつなぐ
これを意識するだけで、
家庭も友人関係も、驚くほどスムーズになります。
言葉は、心の“温度”を伝えるもの
「でも」という一言が減るだけで、あなたの周りの空気はもっとやさしくなります。
言葉は、相手の脳に直接届く“心の温度”。
ほんの少しの言い換えで、あなた自身も、そして相手も、あたたかくなれるのです。
「人は、あなたが何を言ったかは忘れる。
でも、あなたが“どんな気持ちで言ったか”は決して忘れない。」
― マヤ・アンジェロウ
今日から、“感じのいい言葉”で、
家族や友人、そしてクライアントとの関係を育てていきましょう。
