価値がないと感じる人への処方箋
自分には価値がないと感じる人への処方箋
みなさん、こんにちは。マインドトレーナーの田中よしこです。
今日は、不安を抱え、自信が持てないと感じている方々に向けて、
「脳の使い方」をテーマにお話ししたいと思います。
特に、無意識がどのように私たちの“生き辛さ”を生み出しているのか、
その仕組みを一緒に見ていきましょう。
- 「生き辛さ」の正体とは
まず、私たちが「生き辛い」と感じるとき、心の奥底で何が起きているのでしょうか。
「人は自分で気づいていない無意識の部分で、他者の評価を気にしたり、
自分の価値を低く見てしまったりする」から
たとえば、周りの目が怖くて失敗を避けたり、
常に他人の期待に合わせようと必死になったりしていませんか?
そうした行動は、実は無意識のうちに
「自分は価値がない」「もっと頑張らなきゃ、嫌われてしまう」という思い込みから
生まれていることが多いのです。
つまり本来の自分のまま過ごすことは良くない、自分にはできないという思い込みがあるんですね
- 「思い込み」に気づくだけでも心が軽くなる
この「自分には価値がない」という思い込みは、生まれつき備わっているわけではありません。
成長する過程での家庭環境、学校や社会での経験によって、
少しずつ心に刷り込まれていくものです。
無意識に抱えた“否定的な自己イメージ”に苦しむ人ほど、他人の評価に過敏になりやすいそうです。
自分の存在か価値を他人からもらおうとしているから生き辛いんですね
しかし、ここで大切なのは、そのような思い込みに「気づく」こと。
私たちの脳は、認識した瞬間から「それは本当なのか?」と再確認し始めます。
つまり、「どうせ私なんて…」という気持ちが湧いてきたら、
一度立ち止まって、「いま、そう思い込んでいるだけかもしれない」と冷静に見つめてみることが大切なのです。
- ネガティブな感情との向き合い方
抑圧されてきたネガティブな感情こそが、私たちを苦しめる根源です。
でも、ネガティブな感情は悪者ではありません。
悔しさや悲しみ、自分を守りたい気持ちがあるからこそ、脳はそれを「危険信号」として
キャッチしているのです。
ここで前向きな脳の使い方としておすすめしたいのは、
“ネガティブな感情を受け入れて正体をラベリングする”という方法です。
- 「私はいま、怒りを感じている」
- 「本当は不安でいっぱいなんだな」
と、感情をはっきり言語化してみましょう。すると、「自分の心は怒っているんだ」「こういうとき、私は不安になるんだ」と客観的に理解でき、落ち着きを取り戻しやすくなります。
他人ではなく私がこう感じているだけと自分に意識を戻すことがポイントです
- 自分自身を許す勇気
加藤先生の著書では、しばしば「自分にOKを出す」大切さが強調されています。
私たちは知らないうちに、“完璧でなければ自分に価値がない”という強いプレッシャーを自分にかけてしまいます。でも、本当は完璧である必要なんてないんです。
- 失敗してもいい。
- どんな感情を抱いてもいい。人って何かみたら勝手に何か思ってしまうのが当たり前なんです
- そういった脳の自動機能や他人の脳の自動機能で自分の存在価値をはかる基準はまったくありません
こう考えられると、「今の自分はまだまだダメだ」という厳しすぎる評価が和らぎ、
少しずつ気持ちに余裕が生まれます。
最後に、今日のポイントをまとめておきます。
- “生き辛さ”は無意識の思い込みからくる
「自分なんて…」という考え方が習慣化していないか、意識してみる。
無意識を丁寧に解説、セッションできる人は少ないですがおられます。
自分に合ったプロを是非探してみてください
- ネガティブな感情を否定せず、認識してみる
「あ、私、今こんな気持ちだな」と言語化することで、脳は落ち着きを取り戻す。 - 完璧主義を手放し、自分にOKを出す
「失敗してもいい」と思えるだけで、心は想像以上に軽くなる。
こうした脳の使い方を身につけることで、自分の無意識に振り回される状態から、
少しずつ脱却していけるはずです。
「自分には価値がない」という思い込みを手放し、
自分らしさを受け入れることが、より生きやすい毎日につながっていきます。
もし、いま大きな不安や自信のなさに押しつぶされそうな人がいたら、
ぜひ今日の話を思い出して、まずは「自分がいまどんな気持ちなのか」を認識してみてください。
皆さんが自分を大切にし、より前向きな気持ちで日々を過ごせることを心から応援しています。