本音で話すと嫌われる気がする…それは「自分軸」が揺らいでいるサインです
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「嫌われたくない」から、本音を飲み込んでいませんか?
「本音で話すと嫌われそうで怖い」
「人にどう思われるかが気になって、本当の気持ちが言えない」
そんなふうに感じていませんか?
実はこれ、優しい人ほど陥りやすい心の状態です。
「相手を傷つけたくない」
「場の空気を壊したくない」という思いやりの裏で、
“自分軸”が他人の反応に乗っ取られてしまっている
状態なのです。
けれど、あなたが悪いわけではありません。
それは“脳の防衛反応”による自然な仕組みだからです。
「本音を言う=嫌われる」と感じてしまう脳のメカニズム
脳は「安心」を最優先にする生き物
脳には「変化よりも安全を優先する」という特徴があります。
過去に
「本音を言って怒られた」
「否定された」経験があると、
脳は“同じ痛みを避けよう”と記憶し、
「本音を言う=危険」
という回路を作ってしまうのです。
その結果、
・相手に合わせる
・波風を立てない
・笑顔でやり過ごす
といった“他人軸の行動”が、
自動的に発動します。
「嫌われるかも」は、実は“過去の記憶”が話している
多くの人は、現在の人間関係で不安になっているように見えて、
実際は「過去の誰か」への恐れを再生していることが多いです。
たとえば、
・親に意見したら怒られた
・先生に反論して注意された
・友達に本音を言って距離を置かれた
このような体験が脳に刻まれると、
「人に嫌われる=生存の危機」という誤作動を起こし、
自分を守るために“本音を隠すクセ”が身についてしまいます。
「自分軸」が弱っている人に見られる5つの特徴
①他人の気分で自分の感情が左右される
相手が不機嫌だと焦る、
怒らせないように言葉を選びすぎる——。
この状態は、自分の安心を他人の反応に委ねているサインです。
②「断る」ことに強い罪悪感がある
「悪いな」「申し訳ない」と思って断れない人は、
“自分より相手を優先する”思考が染みついています。
実は、脳は「相手に合わせておけば嫌われない」と思い込み、
短期的な安心を得ようとします。
③「どう思われたか」が常に気になる
「さっきの発言、大丈夫だったかな」
「LINEの返事、冷たかったかな」など、
頭の中で相手の反応をリプレイしていませんか?
これは、自分の評価軸が“外側”にある状態。
まさに他人軸の典型です。
④人に頼まれると断れず疲弊する
他人の期待に応えることで
「いい人でいたい」「認められたい」という承認欲求を満たしています。
でも、本当の自信は「嫌われても大丈夫」と思える強さの中にあります。
⑤「自分の意見が分からない」
何が好きで何がイヤなのか、
自分の“基準”がわからなくなっている人も多いです。
これは、自分よりも他人の声を優先し続けてきた結果、
自分の感情のチャンネルが鈍ってしまった状態です。
本音を伝える勇気は「自分を大切にする力」
「嫌われるかもしれない」より、「自分を見失うほうが怖い」
本音を伝えることは、相手を責めることではありません。
「私はこう感じている」と自分の気持ちを表現すること。
心理学では、これをアサーティブ・コミュニケーション(自己主張)と呼びます。
自分を守りながら、相手も尊重する伝え方です。
たとえば、
「私はその意見には少し違う考えを持っています」
「今は少し考える時間がほしいです」
このように、丁寧に伝えるだけで“衝突”にはなりません。
むしろ本音を誠実に伝えられる人ほど、
信頼され、関係が深まっていきます。
脳科学的に「自分軸」を取り戻す3つのステップ
ステップ① 自分の感情を「否定せずメモする」
自分軸を整える第一歩は、自分の感情を見える化することです。
脳は言語化されない感情を「未処理の情報」として抱え込み、モヤモヤを生みます。
1日3分でいいので、
「今日イヤだったこと」「嬉しかったこと」をノートに書き出してみてください。
ステップ② 「どう思われるか」ではなく「どう感じたいか」を問う
他人軸の人は、“他人の目線”で自分を評価します。
それを“自分の感覚”へ切り替えることが大切。
「どう思われるか」よりも
「私はどう感じたいか?」と問いかける習慣をつけると、
脳が自分中心の回路を再構築していきます。
ステップ③ 自分の小さな“YES”を大切にする
スーパーで「今日はこれが食べたい」と思ったら、それを選ぶ。
服を買うときに「なんとなく好き」を信じる。
小さな選択を“自分軸で決める”ことが、
自己信頼を積み上げるトレーニングになります。
脳は「自分で選べた」という感覚を積み重ねると、
“自分を信じるホルモン(セロトニン)”が増えることが分かっています。
「本音を言う=人間関係が壊れる」は幻想です
多くの人が恐れているのは、
「嫌われること」ではなく、
「孤立することへの不安」です。
でも実際は、本音で話せる関係こそが、
最も長く信頼できる関係になります。
あなたの本音を受け止めてくれない人は、
「今のあなたに必要のない関係」かもしれません。
無理に好かれようとしなくて大丈夫。
あなたが自分を大切に扱うほど、
同じ波長の人が自然と引き寄せられていきます。
本音を言える自分になることが“幸せの第一歩”
「本音を言うのが怖い」と感じるのは、
自分の中に“他人の期待を優先してきた記憶”があるからです。
けれど、その感情はあなたを守ってきた証。
これからは、
「怖いけど言ってみよう」と思える一歩が、
あなたの人生を変えていきます。
心に響く名言
「自分を偽ることほど、自分を傷つけることはない」
— カール・ロジャーズ(心理学者)
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