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お役立ちコラム

【自分のことがわからないと自分の他人化が進む!】

 

「自分は何をしたいのか分からない」
「周りの人ばかりを気にしてしまって、本当の自分が見えない」
——そんなふうに感じることはありませんか?

他人の表情から自分の行動を決めたり、
いつも相手に合わせてしまったり、
嫌われたくないあまり本音を出せなかったりする中で、
「自分らしさ」や「自分の本当の気持ち」が分からなくなってしまう方は
意外と多いものです。

特に、
・顔色をうかがう 
・自分で答えを決められない 
・嫌われるのが怖い
これって相手に合わせてばかりなので

自分の空洞化、他人化が進んで生き辛さがどんどん強くなるんです

このような思考パターンが続くと、
次第に自分を見失い、
日常のささいな選択でさえも苦しく感じることがあるでしょう。

こうした状況はあなたの性格が「弱い」わけでも、
能力が「劣っている」わけでもありません。

そこにはしっかりとした理由や背景が存在し、
同じような悩みを抱えている人もたくさんいます。

この記事では、
こうした「自分のことが分からない」という悩みを持つ方に向けて、
なぜ自分を見失いやすい思考パターンが生まれるのか、
その深層心理を紐解いていきます。

さらに、どのように理解し、
自分を取り戻すためにどのような対処法を取ればいいのか、

3つの具体的なヒントを紹介します。
あなたが少しでも自分のことを知り、
心が軽くなるきっかけになれば幸いです。


1.「自分のことが分からない」状態とは?

「自分のことが分からない」という状態は、一言でいうと
自分の本心と行動に乖離がある状態とも言えます。

たとえば本当は食べたくないのに、
周りの雰囲気に合わせて無理をしてしまったり、

本当は意見を言いたいのに「波風立てたくない」という思いから
黙り込んでしまったりする。
こうして自分の本心に蓋をする行動を続けていると、
「自分の意見や気持ちはどうでもいいのかもしれない」と感じるようになり、
やがて「自分はどうしたいのか分からない」という感覚が強まってしまうのです。

もちろん、周囲との関係を良好に保つために、
ある程度は相手に譲ったり合わせたりするのは
社会生活を送るうえで必要なスキルです。

ですが、それが過度になり、
いつも自分の気持ちを二の次にしていると、
次第に本当の自分の望みや気持ちが見えなくなっていきます。

このバランスが崩れてしまった状態が、
「自分が分からない」という苦しさへとつながっていくのです。


2.深層心理——「顔色をうかがう」「自分で答えを決められない」「嫌われるのが怖い」

2-1.顔色をうかがう心理

他人の顔色をうかがう人は、
「相手の機嫌」を自分の安心材料としている場合が多いです。

相手が不機嫌そうに見えたり、
イライラしているように感じたりすると、
「自分が何か悪いことをしたんじゃないか」と
瞬間的に不安になってしまうことがありませんか?

これは相手の気持ちを想像する能力が高いとも言えますが、
同時に自分の価値を「相手の機嫌」によって測っている可能性があるのです。

背景には、幼少期からの家庭環境や学校での人間関係の影響も考えられます。
たとえば、親が常にイライラしていて、
自分が何か言うと「そんなこと言うんじゃない」と怒られていた場合、
子どもは自然と「親の顔色をうかがわないと安全を得られない」と
学習してしまうことがあります。
この学習パターンが大人になっても続き、
上司や友人、パートナーなどあらゆる人の表情を気にしながら
行動するクセとして定着してしまうのです。

2-2.自分で答えを決められない心理

いつも他人の意見を優先してしまい、
自分で決断するのが苦手な人は、
「失敗や間違い」を極端に恐れていることが多いです。

「自分で決めた結果、もしうまくいかなかったら?」という
リスクを想像すると怖くなり、
責任を負うことを避けたい気持ちが強まってしまうのです。

また、幼い頃から「自分がやりたいこと」を
認められた経験が少ないケースもあります。

「それをやるのはダメ」「もっとこうしなさい」と
常に指示や否定をされて育つと、
「自分の意思は認められないから、人の指示に従っていた方が安心だ」という
思い込みが生まれ、自分で物事を決めるのに大きな抵抗感を抱くようになります。

このように、自分の判断をすることで傷つくリスクを避けたい
あるいは自分の意思よりも周囲の指示が正しいはず
どこかで思い込んでしまっている、
そんな心理状態が「自分で答えを決められない」原因となっているのです。

2-3.嫌われるのが怖い心理

「嫌われるのが怖い」という気持ちは、
多くの人が抱きやすいものです。人間は社会的な生き物であり、
周囲からの「承認」や「共感」を得られることはとても大事です。

ですが、それが極端になると、
「自分の本音を言ったら嫌われるかもしれない」
「自分らしさを出したら相手が去ってしまうのではないか」
という不安に支配されてしまい、
ますます自分の気持ちを表に出すのが怖くなってしまいます。

特に、過去にいじめや仲間外れを経験したり、
近しい人からの拒絶を受けたりすると、
「自分の意見や存在価値は受け入れられないかもしれない」という恐れが
心の奥底に根付いてしまうことがあります。

その結果、誰かに少しでも厳しい言葉を言われると
「嫌われてしまった」と感じてしまい、
人との距離の取り方がうまくいかなくなるのです。


3.自分のことが分からない思考パターンをどう理解すればいい?

では、これらの思考パターンに陥るとき、
どのように理解すればいいのでしょうか。

ここで大切なのは、
「これらは自分を守るために身につけたパターンなのだ」と認識することです。

顔色をうかがうのも、自分で答えを決められないのも、
嫌われるのが怖いのも、
それぞれ
「誰かに否定されたくない」
「痛い思いをしたくない」という
自己防衛本能から生まれています。

過度な防衛が続くと、
「自分の感情や考え」をかき消してしまうことが増え、
「自分は本当はどう感じているのだろう?」という疑問が湧いてくるのです。

まずは
「自分は怖いからこうしている」
「自分は傷つくのが嫌だから相手に合わせているんだ」というように、
あなたがあなたなりに自分を守っていたことを

肯定的に受け止めてあげることが大切です。

そう考えると、
「なんで自分はこんなに弱いんだろう」
「情けないな」といった自己批判が少し和らぎ、
自分の気持ちを少し俯瞰して見つめられるようになります。

4.3つの対処法——自分を取り戻すために

ここからは、具体的にどのような対処法を試せばいいのか、
3つのアプローチを紹介します。

すぐに変化を感じるのは難しいかもしれませんが、
少しずつ習慣化していくことで、
自分自身との対話が深まり、自分らしさを取り戻していく一歩となるでしょう。

4-1.「自分の気持ちを書き出す」習慣をつける

自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人は、
「何が好きなのか」「何が嫌なのか」「今、どんな気持ちなのか」を
紙やスマートフォンのメモに書き出す習慣を作ってみましょう。

特に他人の顔色ばかり気にしているときは、
自分の気持ちを置き去りにしている可能性が高いです。

そこで、一日の終わりや朝起きたときに、「今の自分の感情はどんなもの?」と問いかけてみてください。具体的に書くコツは以下のような項目を設けることです。

  • 今日はどんな場面でどんなことを思ったか
  • どんなときに不安やモヤモヤを感じたか
  • その不安やモヤモヤは、どんな言葉で表せるか

書き出したものを定期的に読み返していくうちに、
「あ、自分はこういうときにイライラするんだ」
「こんなことを本当は望んでいるんだ」と
少しずつ把握できるようになっていきます。
自分の気持ちを客観視する練習として、とても効果的です。

4-2.「自分で決める」小さな練習を積む

自分で答えを決められない方は、
日常の本当に小さな選択から、
自分で決断する練習をしてみましょう。

たとえばランチに何を食べるか、
休日に何をするかといった些細なことでも、自分の気持ちを優先させて選択してみてください。

その際、もし失敗しても
「まあ、こういう日もあるよね」と受け流す練習も同時に行います。

たとえば、選んだご飯がおいしくなかったとしても、
「失敗した……」と落ち込むより
「なるほど、今回はこういう結果だったか。

じゃあ次は違うのを試してみよう」と切り替える。
こうして**「自分の選択にOKを出す」**体験を積み重ねることで、
「自分が決めることは悪いことじゃない」という自己信頼がゆっくりと育まれていきます。

4-3.「NO」と言う練習をする

「嫌われるのが怖い」という感覚を少しずつ和らげるためには、
小さな「NO」を言う練習がとても有効です。

突然大きな拒否をしたり、強い自己主張をするのはハードルが高いかもしれません。
ですので、まずは
「ちょっとだけ遠慮したい」「今日は無理かも」といったレベルの、
「軽い断り方」を試してみてください。

断るときには、「申し訳ないけれど」「いつもありがとう。

でも今回は……」といったクッション言葉を添えると
相手も不快に感じにくいです。

やんわりとした形でも、
自分の意志を少しだけ相手に伝える練習を繰り返していくことで、
相手に嫌われるわけでも、自分が否定されるわけでもないと実感できるようになります。

この体験が「自分の気持ちを表明してもいいんだ」
「相手との関係は簡単には壊れないんだ」という安心感につながり、
次第に本音を出すことへの恐怖が薄れていくのです。

5.おわりに——少しずつ「自分を取り戻す」旅を

「顔色をうかがう」
「自分で答えを決められない」
「嫌われるのが怖い」という思考パターンは、
あなたの「弱さ」を示すものではなく、
むしろあなたがこれまで頑張ってきた証拠でもあります。

たくさん我慢して、たくさん苦しい思いをしながら、
あなたはきっと周囲との衝突を避け、自分なりに最善を尽くしてきたのでしょう。

けれども、もし今あなたが「自分のことが分からない」と悩んでいるなら、
そのパターンを少しずつ変えていくチャンスが来ているのかもしれません。

顔色をうかがうのは「自分を守るため」だったこと、
自分で答えを決められないのは「失敗を恐れる気持ち」が強かったこと、
嫌われるのが怖いのは「人に受け入れられたい」「安心したい」という
強い願いがあったこと——

それらを責めるのではなく、「自分はこう感じていたんだな」と受け止めてあげてください。

そして、今日紹介した3つの対処法——

  1. 自分の気持ちを書き出す
  2. 小さなことでも自分で決める練習をする
  3. 「NO」と言う練習を始める

これらを、ぜひ日常の中で実践してみてください。
一度に完璧にできなくても大丈夫。

大切なのは、ちょっとずつ「自分って本当は何を思っているんだろう?」という問いかけを習慣にしていくことです。

私たちが自分と向き合う時、はじめは曖昧だった感情も、
少しずつ鮮明になっていきます。

自分自身の思いや考えを取り戻していく作業は、
決して楽なものではないかもしれません。

時には戸惑ったり、周りの反応を過敏に気にしてしまうこともあるでしょう。
でも、そのプロセスはあなたにとって本当の意味で
「自分を生きる」ための一歩になってくれるはずです。

もし途中で挫けそうになったときは、
「自分はよくやっている、少しでも前に進もうとしている」
という事実を思い出してください。

そして、一人で抱えきれないと感じたら、
カウンセラーや信頼できる人に相談するなど、
サポートを求めることも忘れないでください。

あなたが少しずつ、自分の気持ちを受け止めながら日々を過ごせるようになり、
「自分はこれでいいんだ」と心から思える瞬間が増えていくことを、
心から応援しています。

あなたがあなたの人生を生きていくためのヒントが、
この記事に少しでも詰まっていれば幸いです。

 

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