【カウンセラー・コーチ向け】自分がわからないままクライアントと関わる危険性と、自己理解している安心感の違い
おはようございます。
マインドトレーナーの田中よしこです。
好きな仕事で起業したのに・・・
「こんな自分のままで、クライアントと向き合っていいのだろうか?」
カウンセラーやコーチとして活動する中で、一度はこんな不安に襲われたことがあるのではないでしょうか。
セッションを重ねるうちに感じる、自分への違和感やモヤモヤ。
それは単なる「未熟さ」や「スキル不足」のせいではなく、
実は自分自身の理解不足が影響していることも少なくありません。
Contents
◆ 自分がわからないままセッションをする危険性
1. 無意識の投影がクライアントとの関係を歪める
人は無意識のうちに、自分が認識できていない感情や思いを他人に投影してしまいます。
たとえば、クライアントが「自己否定の感情」を語っているとき、
それが自分自身の未整理な感情に触れると、過剰な共感や違和感として表れてしまうことがあります。
これにより、セッションの質が低下したり、
クライアントに不要な負担を与えたりする危険があります。
2. 問題解決に偏り、クライアントの本質を見逃す
自分を理解していないと、クライアントの問題に過度に「解決策」を求める傾向が出てきます。
これは、カウンセラーやコーチ自身が
「役立たなければいけない」「成功しなければならない」というプレッシャーから来ることが多いのです。
このような焦りは、クライアントの本質的な課題を見逃す要因になります。
3. 自分の限界がわからず無理をしがち
自己理解が浅いと、自分の限界や疲労に気づけず、無理をしてしまうこともあります。
「ここまではできるけれど、ここからは難しい」という自己のラインを引けないため、
結果的にクライアントにも自身にも負担が大きくなるのです。
◆ 自己理解している安心感がもたらすもの
一方で、自己理解を深めているカウンセラーやコーチは、
次のような安心感と安定感を持ちながらクライアントと向き合います。
1. クライアントを本当に尊重できる
自己理解が進んでいる人は、自分自身の感情や考えに対して責任を持つことができます。そのため、クライアントとのセッション中も「クライアントの人生はクライアント自身が選ぶ」というスタンスをしっかりと保つことができます。無理に解決を急ぐことなく、クライアントが自らの力で道を見つけるのを信じ、支える姿勢を取れるのです。
2. 心のゆとりが生まれる
自己理解が進んでいる人は、自分の感情に気づき、うまく整理する方法を持っています。この心の余裕は、セッション中に現れるクライアントの感情の波にも冷静に対応できる力をもたらします。
3. クライアントに安心感を与える
自己理解が深い人は、その内側から安定感がにじみ出ます。この安定感は、クライアントに「この人なら信頼できる」という感覚を与えます。セッションの中で何を話しても受け止めてもらえる、という信頼感は、クライアントが本音を語る土壌を作ります。
◆ 自己理解を深めるためのステップ
では、自己理解を深めるためにはどうすればいいのでしょうか?以下のステップを参考にしてください。
1. 自分の感情に耳を傾ける習慣をつける
日々の生活の中で、「自分は何を感じているのか?」と意識的に問いかける時間を作ることが大切です。
短時間でもいいので、自分の感情に丁寧に向き合う習慣を持ちましょう。
2. 自分の思考パターンを分析する
「自分はどんなときに焦りを感じるのか」「どのような状況で自己否定的になるのか」など、
自分の思考の癖を分析することで、自分を客観的に見る力が養われます。
3. 専門家にサポートを依頼する
カウンセラーやコーチであっても、他者の視点から見てもらうことはとても有効です。
自分の思考や感情に気づき、整理するプロセスをサポートしてもらうことで、自己理解が深まります。
◆ 最後に:自分を知ることは、プロフェッショナルとしての第一歩
「まずは自分を知ることから始めてみる」。
このシンプルな行動が、プロフェッショナルとしての信頼を築き、
クライアントにとってより良いセッションを提供する土台になります。
心理学者カール・ユングは
「あなたの無意識を意識化しなければ、
それはあなたの人生を支配し、それを運命と呼ぶことになる」。
という名言を残しています。
自分を知ることは、クライアントの人生をより良い方向に導く力を持つための第一歩です。
安心感と安定感を持ってセッションに臨むために、
今一度、自分自身と向き合う時間を大切にしてみてください。
今日も素敵な一日を~☆
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